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2005/12/29
デジタルハリウッド株式会社

新規事業企画室
河村 文子 ディレクター
-eラーニングを導入した時期を教えてください
河村:2003年7月から「デジハリ」の通信講座として「デジハリ通信科」を開設し、「e-desk」と呼ぶeラーニング システムを利用したカリキュラムの提供を開始しています。また2005年5月には、講義の模様をリアルタイムに学生に配信する通信教育専門のスクールとし て「デジハリ・オンラインスクール」を新たに開校しました。
-「e-desk」の概要を教えてください
河村:「e-desk」は、学習の進捗管理、講義に関する質問と回答、よくある質問(FAQ)の掲示、生徒同士のコミュニ ケーション用掲示板、作品の添削と公開、といった学習を支援する諸機能を備えたシステムです。教材はオリジナルテキストを提供し、補足資料を「e- desk」よりダウンロードできるようにしています。
-「デジハリ・オンラインスクール」の概要を教えてください。
河村:「デジハリ・オンラインスクール」は、講義の映像と音声、および資料画像をリアルタイムで配信する通信教育専門のス クールです。授業中でも講師に対して即座に質問ができるチャット機能などが特徴で、試験運用期間中に実施した学生アンケートでは、従来の「e-desk」 での学習に比べて授業への参加意識が高まるという声が得られています。
-システムはどのように提供していますか?
河村:カリキュラムと教材はほとんどをデジハリ内部で制作しており、2005年6月時点で8科目をeラーニングで提供して います。「e-desk」のシステムは株式会社デジタルナレッジと共同で開発したもので、システムの運用は外部へ委託しています。「デジハリ・オンライン スクール」は、弊社が資本参加をしている株式会社デジタル・ナレッジ・ユニバーシティー・ラーニングが開発し、学校法人八州学園が導入しているシステムを ベースにしています。
-eラーニングの運用で大きなトラブルはありましたか?
河村:「デジハリ・オンラインスクール」の試験運用を開始した直後には、講師がカメラを意識して照れてしまったり、講義の途中で生じた間(ま)を受講生がシステムのフリーズと勘違いしたことなどがありました。現在は講師も慣れていますので大きな問題は出ていません。
2005/12/29責任者インタビュー、リーダーインタビュー

-eラーニングは貴校にとってどのような意義がありますか?
高橋:当校はデジタルクリエイターを育成することを目的に、日本初の産学協同による実践型スクールとして1994年10月に誕生しました。デジタルクリエ イターを目指す人は全国にいますが、すべてをカバーするようにスクール拠点を作ることは現実的ではありません。そこでeラーニングを用いた通信講座を 2003年7月に開設したのです。学生には場所や時間を問わずに最先端の教育を受けられる機会が与えられ、また当校は物理的な拠点を設置することなく、多 くの学生にカリキュラムを提供できるというメリットが得られます。
-eラーニングは教育にどのようなインパクトを与えると考えられますか?
高橋:eラーニングによって、地方にいても都市圏と遜色のないクオリティの教育を受けることが可能になります。とくにデジハリは即戦力となるクリエイター の育成を目指した学校です。eラーニングで学習し、卒業後にその地域で就職や独立・起業を果たすことで、広く雇用の創出や産業の成長にも貢献できるものと 考えています。
-eラーニングを実践していく上での注意点があればお聞かせください
高橋:従来のカリキュラムを単純にIT上に移してもうまくいきません。スキルアップを考えられているお客様のニーズ、eラーニングに対する制約をきちんと 把握する必要があると思います。なお当校は株式会社デジタル・ナレッジ・ユニバーシティー・ラーニングに資本参加していることもあり、今後はeラーニング システムのASP提供やカリキュラムなどのコンテンツ提供も予定しています。
現場の本音、現場の声

新規事業企画室
高橋 政俊 プロデューサー
-eラーニングを導入された背景を教えてください
高橋:当校では全国に8拠点を持っていますが、受講を希望される方々により広く教科を提供することを目的として、2003年7月に「デジハリ」の通信講座 として「デジハリ通信科」を開設し、eラーニングの提供を始めています。拠点が増えるとクオリティの管理や講師の確保が難しくなりますが、eラーニングに よって均一なカリキュラムを提供することが可能となりました。
-eラーニングの利用状況を教えてください
高橋:デジハリは年間約4,000名の卒業生を輩出しており、通信課程の学生数はそのうち約1,300名で す。また、これまでに約1,600名の方々が、デジタルクリエイターに必要なスキルを、eラーニングを利用して身に付け、卒業を果たし社会で活躍されてい ます。受講生は北海道から沖縄まで分布しており、また海外からの利用もあります。
-貴校のeラーニングの特徴を教えてください
高橋:「デジハリ通信科」は紙ベースの教材とITベースの支援システムとを組み合わせる方法を採用してきました。しかし2005年5月には、講義をリアル タイム動画で配信する「デジハリ・オンラインスクール」を新たに開校しました。リアルタイム性によって受講者の参加意識も高まり、また学校側は受講者の個 性をより的確に把握できるようになりました。
-一般のスクールとeラーニングの教科は同じなのでしょうか
高橋:通学が必要な一般課程では特定の専門科目に絞ったカリキュラムを作成しています。これは都市圏で就職す る際に高い専門性を要求されるためです。一方、地方からの受講が多い通信課程の場合、地方ではあらゆる業務を一人でこなさなければならないため、営業や受 注から納品までの仕事全体のフローについても詳しく学べるようにカリキュラムを工夫しています。
-今後の展望をお聞かせください
高橋:現在はWebクリエイターの育成を目的としたカリキュラムを中心にeラーニングで提供していますが、今後はDTP、3DCG、映像、あるいはビジネ スマンやプロのクリエイター向けのカリキュラムを増やしていきたいと考えています。合わせて、プロのクリエイターからパソコンやソフトの操作を直接学ぶこ とができるように、eラーニングでマシン実習が行えるシステムの開発も計画中です。このように、分野の拡大と専門性の掘り下げの両面によって、初心者だけ ではなく、プロも学べるスクールを目指していきます。
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