eラーニング専門家資格から広がる世界 「eラーニングプロフェショナル資格」取得者インタビュー Vol.8

このコーナーでは、eラーニングプロフェッショナル資格(eLP資格)を取得された方が、どのような活躍をされているかをご紹介いたします。

資格取得者プロフィール

増田満氏

増田 満

取得資格:eLPシニアマネージャー

SBI大学院大学 事務局 次長

SBI大学院大学 https://www.sbi-u.ac.jp

実践的なMBAがオンラインで学べるSBI大学院大学でeLP資格はどう生きたか?

社会人がオンラインでMBAを取得できるSBI大学院大学。今年で設立16年目を迎える同校は、知識だけでなく、自分のビジネスに活かせる学びを重視しています。人間学の修養にも比重を置き、リーダーとしての倫理的な価値観も同時に習得できる大学院です。今回は、そこで包括的に大学運営に携わっている事務局次長・増田満さんに、eラーニングプロフェショナル資格がどのように役立ったか伺いました。

保有しているeLP(eラーニングプロフェッショナル)資格を教えてください。

マネージャー資格を取得し、現在はシニアレベルの「シニアマネージャー」資格を持っています。

資格はどのような形で役立っていますか?

私が働くSBI大学院大学はeラーニングを中心とした社会人対象の大学院であるため、資格は特定の業務というよりも業務全体での物事を理解、判断する際のベースの知識になっています。 授業を制作するうえでも、当初は、オンラインで教えることに慣れていない先生が多かったため、eラーニングだからできること、注意すること、どのようにしたら学習効果が高くなるかなどを、ディスカッションしながら進められた、と思っています。

また、学校を検討される方の中からは、オンラインでは「孤独な学習に陥りがちでは?」「 継続できるのか心配」という声も聞きますが、通り一遍ではなく、知識と根拠をもって、eラーニングの魅力を説明できました。
これも資格を取る際に学習した内容がベースとして生きている、と思っています。

資格取得に関連した組織や顧客の反応、感想があれば教えてください。

本学がスタートした当初は、eラーニングに精通する人ばかりではありませんでしたので、eLP資格コースの体系立った知識が、業務での信頼性を高めることに繋がったと考えます。
特に授業制作に携わっていた頃は、eラーニングで教える先生と、どんな内容をどうやって教えていこうか、膝を交えて一緒に考えていきました。資料の作り方も書籍的な方法ではなく、ポイントをまとめる等、視覚的な効果も考えました。
講義収録をする際には、カメラ目線に気を配るなど、受講生が見やすく、聞きやすい講義を心がけました。動画を取り入れたリッチなコンテンツづくりにも注力しました。
また、オンデマンドのeラーニングだけでは一方通行になってしまうので、オンライン、またはオンラインとリアルのハイブリッドで、講義の内の数回は対面で行うリアルタイムの授業も取り入れています。

今後、資格を活用して、どのような展開をお考えですか?

コロナ禍を経て、オンライン教育はより一般化し、今後さらに増えていくと思います。 リスキリング、リカレント教育の必要性や人的資本経営、さまざまな就業スタイルの普及、地方創生やグローバル化の進展など、社会人が学ぶ必要性は今後もさらに強まると考えています。
その際に時間と場所の制約を受けずに学習が可能なeラーニングは今以上に欠かせない学習スタイルになると思います。本学のように、社会人を対象に実践的なMBA教育や起業家育成をオンラインで実施するニーズもさらに高まると思いますので、今後発展の余地も高いと考えています。
その意味では、やる気がある人だけではなく、それ以外の人、つまり社会人で忙しく学びに積極的ではない人達でも学びやすく、成果を出せるような仕組みを考え続けなければいけないと思っています。そうでなければeラーニングは、ただ単にスマホで動画教材を見る自己啓発の学習ツールに終わってしまいますので。
そういう俯瞰的な視点に立って教育設計を考えることができるのも、資格を取得したことに関係していると思っています。

これから資格を取得される方へ何かアドバイスはありますか?

オンライン教育は今後も更に発展していくと考えられますので、特に教育業界や企業の人事、人材育成、能力開発関連業務に従事する方にはeラーニングについての幅広い知識を持つことは有益だと思います。 もちろん、それぞれの業界、教育実施対象や内容による違いは大きいですが、資格を取得することで、前提となる知識やセオリー、判断基準を持つことができるのは、大きな強みになると思います。

コースを受講された感想はいかがですか?

働きながらの学習でしたので、時間と場所の制約がなく受講できるメリットは大きかったと思います。資料を出力して書き込みをし、見直しができる点もよかったです。

また、LMS(学習管理システム)やインストラクションデザインなど、なんとなくしか理解していなかった点と点がつながり、体系立てて整理できたと思います。そして、知識だけではなく、学んだものが実践にも活かせた、という点は非常に有益でした。

(文献:菊野 ひとし

<eLPシニア資格とは>
eLPシニア資格は、7種のeLPプロフェッショナル資格のそれぞれに対して上位に位置づけられる資格です。
ICTを活用して人材育成に取り組む専門家として幅広い見識を持ち、なおかつ特定のeLPプロフェッショナル資格が想定する業務において十分な実績を積んだ方を認定しています。経験に基づきより磨かれた専門性、プロジェクトを成功に導くリーダーシップまたはフォロワーシップ、変革に対応できる高度な能力などを想定しています。
https://www.elc.or.jp/qualification/elp-senior/

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