「企業内研修およびHR業務のICT化・DX推進に関する実態調査」調査結果を発表

お知らせ

2021/09/24

eLCオンラインカンファレンス(10月6日) / ラーニングイノベーション 2021(10月11日) 
「調査結果のご報告」 と「パネルディスカッション」のお知らせ

日本イーラーニングコンソシアム(eLC)では、2021年7月から8月にかけて「企業内研修およびHR業務のICT化・DX推進に関する実態調査~人的資本経営と自律的キャリア形成の時代に向けて~」と題したWebアンケート調査を実施いたしました。昨年から続くコロナ禍の前後で、企業内教育、HR施策にどういった変化があったのかを調べたものです。結果は、このコロナ禍がどれほど急激な変化を企業に迫ったのかを示すとともに、背景にある課題を浮き彫りにする大変興味深い内容になりました。今回、本調査の結果を紹介するオンラインセミナーと、ユーザーのICT化・DX推進に関する取り組みを紹介するオンラインパネルディスカッションを以下のとおり実施いたします。ぜひご参加ください。

1.イベント情報
【1】2021年10月6日(水)16:00開催 「eLC「オンライン カンファレンス Vol.9」
タイトル:「企業内研修およびHR業務のICT化・DX推進に関する実態調査」報告
7月~8月に行った調査「企業内研修およびHR業務のICT化・DX推進に関する実態調査 ~人的資本経営と自律的キャリア形成の時代に向けて~」で得られたすべてのデータをご紹介するとともに、この調査結果から、企業内研修とHR業務のICT化・DX推進の実態について考察します。
◆お申込みと詳細は下記をご覧ください
https://www.elc.or.jp/topics/detail/id=3314

【2】2021年10月11日(月)16:30開催 「ヒューマンキャピタル/ラーニングイノベーション(セッションKH-1163)」
タイトル:企業内研修のICT化・DX推進における人的資本経営の課題と対応
調査「「企業内研修およびHR業務のICT化・DX推進に関する実態調査 ~人的資本経営と自律的キャリア形成の時代に向けて~」の結果を踏まえ、DMG森精機、SDGs活動支援センター、大同メタル工業における取り組みのご紹介を通じて、人的資本経営の課題と対応を考察するパネルディスカッションです。
◆お申込みと詳細は下記をご覧ください
https://ers.nikkeibp.co.jp/user/contents/2021z1011ex/index.html#H_KH-1163

2.調査結果の先行紹介
調査は教育に関する事項から、HR施策全般について幅広い項目で実施しました。上記のイベントに先立ち、調査結果で得られたもののうち教育に関するいくつかのデータをご紹介します。

90%が変化有り
コロナ禍によって自社・自組織の教育に何らかの変化があったのかについて伺いました。その結果が下記になります。
コロナ禍によって2020年3月以降の研修の実施方法に変化はありましたか
この結果は今回の調査でももっとも象徴的なものということができます。「変化有り」の回答は実に90%にも及んでいました。この数字の大きさはコロナ禍のインパクトの大きさであり、いかに強く変化を促すきっかけとなっているかを知ることができます。

ライブ型研修は約5倍増
御社全体としてコロナ以前に行っていた研修形態集計表
ここにも特徴的な結果が示されています。すなわちZOOM等に代表される「配信によるライブ型講習」がコロナ禍前後でおよそ5倍に伸びており、それは現在においてはもっとも活用されている研修形態となり、実に80%以上の企業、組織が採用しているという結果が得られました。

VR研修への興味高い
VR研修に興味がある人の集計結果
実に半数近くの方がVRの教育適用に興味があると回答されました。教育のICT化、DX化を進める上で、一歩目として集合研修をZoomでオンライン形式にするといった「置き換え」がコロナ禍により急速に整備されつつある一方で、より本質的な、ICTならではの強みを活かした新たな研修形態の検討が多くの企業で進められていることが想像されます。

人が足りない
教育のICT化、DX推進を進める人員について伺いました。
運用要員の人数調査の集計結果
およそ65%が不足しているとの回答です。このほかにも、技術面の知識・経験が足りない、教育設計面の知識・経験が足りないという結果もあり、人に関する課題が教育のICT化、DX推進に大きな壁となっていることが分かりました。

課題は「人」と「お金」
教育のICT化、DX推進にいて課題と感じられていることについて複数選択可で選んでいただいた結果のうち、上位3点は以下のとおりです。

  • DX推進人材が確保できない(社内、社外から両方含む):52%
  • 費用対効果が見えない:44.1%
  • 費用が高いもしくは予算がない:32.4%

もっとも多かった「人材不足」は半数を超え、それにつづくのは「費用」に関する内容となりました。「人」と「お金」の両面で高い数値をしめしていて、重い課題であることが明らかになった形です。

コロナ収束後も変更を維持
コロナ禍終息後の研修の実施方法の変化の見通しについてお聞きします
実に8割近くの企業・組織が、「コロナ禍が収束した後も現在の取り組みを維持する」と回答しました。今まさに進んでいる変化は不可逆的なものであり、企業はコロナ禍後の世界を見据えた教育の在り方を模索していると思われます。

10月6日、10月11日のイベントでは、ここには載せられなかった下記の調査項目について詳細をご紹介します。また結果だけでなく、その背景にある課題の考察、パネルディスカッションでは調査結果と絡めて実際に取り組みを進めている企業・組織の取り組み実態や課題の掘り下げを行う予定です。 ぜひご参加ください。

【参考】
「企業内研修およびHR業務のICT化・DX推進に関する実態調査」調査項目(一部)
・コロナ禍によって2020年3月以降の研修の実施方法に変化はありましたか?
・御社全体としてコロナ以前に行っていた研修形態をすべてお答え下さい
・御社全体として、コロナ以前と現在で各形態の研修のコース数がおよそどのくらい変化したかお答え下さい
・新たな技術(ラーニングテクノロジー)や手法について(VR研修、AR研修、マクロラーニング、ブレンディッドラーニングへの興味と導入状況)
・御社全体として社内研修におけるICT利用、DX化に伴う運用人員について(運用要因の人数、技術的な知識や経験、教育設計に関する知識や経験)
・社内研修におけるICT化、DX推進において課題
・コロナ禍終息後の研修の実施方法の変化の見通しについて
・SDGs/人的資本経営についての取り組みや予定、課題や目標について
・組織変革について、施策として取り組んでいる、取り組む予定について
・人事・組織改革、DX化のためのツールとサービスについての導入もしくは導入検討中のツール
・自律的なキャリア形成支援・能力開発・新規事業創出について
・これまで導入してもっとも人事・組織に有効だった、他社にも推薦したいと考えているツールやサービス、コンサルティングについて

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