行動主義(こうどうしゅぎ)
行動主義は教育工学のワトソン(J.B.Watson)によって1912年に提唱された教育理論である。行動主義は人間の行動を予測し、制御し、説明することを目指す実験心理学の一種である。即ち教育対象である"人"にどのような刺激(学習内容)を与えればどのような反応(行動)をするかということを研究する心理学に起因している。
従って最も昔からある教育法であって、1930年頃になって期待する行動をより確実にする動因(ドライブ)などを研究する新行動主義などがハル(C.L.Hull)やトールマン(E.C.Tolman)などにより行われた。
この教育法は一般的には初期レベルの知識習得の教育法としては良いが、教育関係者の理解不足により、本来ならば自分で学習目標を定めなければならないような社会人の中堅やエキスパートへの教育や高等教育にもこの行動主義的教育法を適用しているために、極めて効果の期待できない教育が実践されていることで反省材料になっている教育法である。
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