GBS(Goal Based Scenario)(gbs)

プロフェッショナルなサービスを提供するための学習に向く学習法。認知心理学と教育経験に裏付けされたシミュレ-ション学習プログラムであり、認知心理学者ロジャーシャンクが提唱した。
この教育プログラムを開発するCognitive Arts(アメリカ NY)はこの学習に対する考え方を「Learn By Doing」と表現している。
同社ではレクチャーを聴いているだけの受身の学習は学習をしていることにならないし、経験から学ぶ、やってみることによって初めて自分のものになり、指導されたことを実際に応用してみることが重要であると考えている。
具体的な学習環境として現実に添った「シミュレーション」環境をコンピュータ上に作成し、その中で現実の職場で起きる様々な問題や課題を経験し解決していく。
このシミュレーションプログラムで選択した自分の仕事の結果で、学習者は思っていたことと違うことが起こったときに最も自分に適した学びを得ることが多い。コンピュータ上で失敗をすることで、自分の中からの「真の質問」が出てくる。また失敗は、自分のゴールに達しなかったことであり、これは学習の動機になっていく。
シミュレーションで学習中、困った時、間違った時にメンターがコーチングするが、原則的にはニーズがある時のみに指導するという役割になる。
Cognitive ArtsはGBSの教育コンテンツを開発する企業で主要なクライアントは、GE Capital、Johnson & Johnson、IBM、アクセンチュアー、ノーテルなど大手のユーザーを抱える。教育の目標である行動変容を身につけるために、知識を学んでから行動変容ができるようになる通常の教授法に比べ、学習効率は4倍~15倍程度効率的になるといわれている。
ただし、教育プログラムの開発には一般的に1年、1億円かかると云われ、大規模なプロフェッショナル教育に向くという理由はそのスケールの大きさにも理由がある。

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