同期型学習/非同期型学習(どうきがたがくしゅう・ひどうきがたがくしゅう)

同期は作業などを同じ時間に合わせて行うこと、非同期はそれぞれ勝手な時間に行うこと。eラーニングにおいて同期型学習とはインターネットテレビ会議などのリアルタイムで行われる双方向システムを用いた学習を指し、また非同期型学習とは自分のペースで学習することで、学習の進捗状況はネットワークを通じた学習管理システムで自動的に把握できるといった学習を指している。
同期型学習は、衛星通信を利用した多地点を結んだ学習の発展した形である。インターネットを用いたシステムでは出席者の姿を動画で配信したり、アプリケーションを双方向で共有したりするコラボレーション機能を備えたものもあり、集合研修と同様のリアルタイム性とインタラクティブ性の高いeラーニングを実現できるようになっている。
非同期型学習では、学習者は自分に合ったペースで学習し、学習管理者は学習進捗度などの情報をほぼリアルタイムに把握できる。多くのeラーニングベンダーが非同期型学習を実現するLMSと多様なコンテンツ(ITスキル、資格取得、経営管理系など)を提供しているので、単にeラーニングと言ったときは非同期型学習を指すこともある。
非同期型学習では、自分のペースで学習できる反面、意欲の低い学習者の学習を持続させることが難しい。一方、同期型学習は、集合研修と同様、多くの学習者に同時に臨場感のある学習を提供できるが、運用上の制約(すべての学習者を同時刻に参加させるなど)やネットワークの制約(動画や音声を送るための広帯域のネットワークの整備など)を受けるという短所がある。2つの学習方式の特徴を理解し、学習の目的によって使い分けを図ることが必要である。

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